【初心者必見】ハンドドリップを始めるなら、これだけ揃えればOKな道具3選

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  • 自宅でハンドドリップコーヒーを始めたいけど、何が必要かわからない
  • 必要な道具が多すぎて何を買えばいいのかわからない
  • いきなり全部揃えるのは抵抗を感じる

初心者が最初に揃えるべき道具は「ドリッパー」「ペーパーフィルター」「ドリップケトル」の3つで十分です。
この3つさえあれば、お店のような雰囲気を楽しみながら、自宅で美味しいコーヒーを淹れられます。

本記事では、リサーチの結果と年間700杯飲む経験をもとに、初心者が迷わずスタートできる最低限の道具を厳選して3つ紹介します。さらに、最後におすすめのドリッパー、フィルター、ドリップケトルを紹介しているので、「どれを選べばいいの?」と迷っている方は参考にして下さい。

ドリップするために必要な道具

自宅でハンドドリップを始めるには以下の道具が必要になります。

  1. ドリッパー :コーヒー粉をセットし抽出する器具
  2. ペーパーフィルター :コーヒー粉をろ過する紙
  3. コーヒーサーバー :抽出液を受ける耐熱容器
  4. コーヒースケール :重量と時間を計測する道具
  5. コーヒーミル :コーヒー豆から粉にする道具
  6. ドリップポット :細い注ぎ口でお湯を注げるポット
  7. 温度計:湯温を計測

ただ全部いきなり揃える必要はなく、今あるキッチン用品で代用可能なものがあります。
例:5.コーヒースケール→キッチンスケール(量り)とスマホ(タイマー)

なのでまずは代用不可なこの3つを揃えていきましょう。

次にこの3つの道具の役割と選び方を詳しく解説します。

初心者が最初に揃えたい道具3選

ドリッパー

引用元:メリタ公式サイト

役割

コーヒー粉をセット

この器具を使う事でコーヒー粉を安定してセットし、フィルターを介して雑味や微粉を抑えながら抽出できます。粉全体にお湯が行き渡るよう設計されています。

コーヒー豆本来の風味を引き出す

お湯と粉の接触時間を適切に保つことで、苦味やコクのバランスを調整。苦味を抑えたいときは少し早めに注湯を終え、コクを出したいときはじっくりと注ぐなど、ドリッパーならではの微調整が可能。

抽出の安定性を保つ

フィルターが固定され、コーヒー粉全体にお湯が行き渡るよう設計されているため、毎回安定して美味しいコーヒーが淹れられます。

種類

種類は大きく分けて台形型と円すい型の2つです。

台形型ドリッパー(初心者向け)

引用元:カリタ公式サイト

  • 特徴: 側面が台形でお湯がゆっくり落ちやすい設計。コクとバランスが両立しやすく、味のブレが少ない。
  • 味わいの傾向: やや濃いめ傾向で、苦味と酸味のバランスがとりやすい。
  • 使いこなしのポイント: お湯を少しずつ数回に分けて注ぐと、より安定した味に。
  • おすすめの人: はじめてドリップに挑戦する人、失敗を減らしたい人。
  • 代表的な製品: カリタ ウェーブドリッパー

円すい型ドリッパー(上級者向け)

引用元:HARIO公式サイト

  • 特徴: 底が尖った円すい形状。お湯が中心に集まる構造で、注ぎ方により抽出速度を変えて、味をコントロールしやすい。
  • 味わいの傾向: お湯の注ぎ方で酸味・苦味を自在に調整しやすく、幅広い味を楽しめる。
  • 使いこなしのポイント: 注ぐスピードや円を描くように注ぐ等練習が必要。
  • おすすめの人: コーヒーの抽出過程を学びたい人、味の変化を楽しみたい人。
  • 代表的な製品: ハリオ V60、コーノ式ドリッパー

どっちか迷ったら

濃厚で安定した味 → 台形型
自分好みに味を変えたい → 円すい型

初心者はまず「台形型」から始めてみると失敗が少なく、慣れてきたら「円すい型」で味の変化を楽しむのがおすすめです。

ペーパーフィルター

引用元:HARIO公式サイト

役割

コーヒーの粉をろ過する

ペーパーフィルターが粉を受け止める事で、舌触りの良いコーヒーを楽しめます。無漂白のフィルターを使う場合、紙のにおいを抑えるために軽く湯通しするとより雑味が減少しますよ。

クリアでスッキリした味わいを作る

ペーパーフィルターは油分や微粉をキャッチする役割があります。油分が少なくなるほど味は軽めでクリアに。漂白タイプは紙くささが出にくいため、より澄んだ風味になります。

抽出時間を調整し、好みの味に仕上げる

ペーパーフィルターの厚みや形状でお湯の流れが変わります。厚いフィルターはゆっくり通るためコクが増し、薄いフィルターは速く通るためスッキリ感が強まります。
最初はまず標準的な厚さのフィルターを使い、慣れたら厚さを変えて味の違いを試してみて下さい。

種類

ペーパーフィルターは、台形型と円すい形の2種類。ドリッパーの形状(台形型・円すい型など)に合わせるのが基本です。形が合わないと、コーヒーの抽出バランスが崩れるため要注意

台形型

引用元:メリタ公式サイト

  • 味の特徴: 安定感がありほど良いコクが出る
  • ポイント: 抽出のコントロールが簡単で失敗が少ない

円すい型

引用元:HARIO公式サイト

  • 味の特徴: すっきりした風味で、豆の個性が際立つ
  • ポイント: 抽出の仕方で味が大きく変わるので、コーヒーの味づくりを深く学びたい人向け

ペーパーの漂白・無漂白の違い
漂白タイプ: 紙の風味が少なく、クリアな仕上がり
無漂白タイプ: 紙の独特な香りがやや残りやすいがエコ

使う前のひと手間

フィルターをドリッパーにセットした後に軽くお湯を通しておくと、においを抑え抽出がよりスムーズになります。

ドリップケトル(細口ケトル)

引用元:カリタ公式サイト

役割

お湯を正確にコントロール

細長い注ぎ口で、一般的なヤカンのようにドバッと出るのを防ぎます。お湯の量や注ぐ位置を自由に調整できるため、コーヒー粉全体に均一にお湯を行き渡らせ、雑味の少ない美味しいコーヒーを抽出できます。

毎回同じ味を再現しやすい

お湯の速度で味の濃さは変わります。細口ケトルなら注ぐ速度と量を一定に保ち、狙いの味を安定して淹れられるため、味のブレが少なくなります。

ムラなく蒸らせて香りを引き出す

コーヒー粉を少量のお湯で蒸らす「蒸らし」の工程は、豆の香りや甘みを最大限に引き出すカギです。細口ケトルなら必要な分だけ慎重に注げるため、粉全体が均一に蒸らされることで深いコクや香りがしっかりと引き立ちます。

種類

ステンレス製ドリップケトル

引用元:HARIO公式サイト

  • 特徴: 耐久性が高く、直火でお湯を沸かせる。注ぎ口は細めのタイプが多い。
  • 容量: 0.7~1.0L程度が一般的(1~2杯分なら0.7L、3杯以上なら1.0L以上が便利)。
  • おすすめポイント: 手頃な価格帯(2,000~5,000円程度)で入手しやすく、初心者には十分な機能。ハリオやカリタなどが定番。
  • 使いこなしのコツ: 沸騰したお湯を少し冷ましてから注ぐと、苦味を抑えやすい。注ぐときはケトルを安定させ、粉全体にゆっくり円を描くように。

電気式ドリップケトル

引用元:TIME MORE公式サイト

  • 特徴: コンセントに差し込むだけですぐ加熱でき、温度調節機能付きならさらに味のコントロールがしやすい。
  • 容量: 0.8~1.2Lが主流。複数人分でも余裕を持って沸かせる。
  • おすすめポイント: Fellow「Stagg EKG」やボナビタなどが人気。価格はやや高め(8,000円~1.5万円以上)だが、狙った温度に設定して保温できるモデルもある。
  • 使いこなしのコツ: 温度を90~95℃にセットすると、ほどよい苦味と酸味をバランス良く引き出しやすい。忙しい朝でもスイッチひとつですぐ淹れられる。

温度計付きドリップケトル

引用元:Beasty Coffe 公式サイト

  • 特徴: ケトル本体か蓋に温度計が付き、温度を確認できる。
  • 容量: 多くが1.0L前後で、少し余裕を持ってお湯を沸かせるサイズ。
  • おすすめポイント: 価格はステンレス製より高め(3,000~7,000円程度)だが、豆に合わせて湯温を細かく調整できるので味作りを極めたい人に最適。
  • 使いこなしのコツ: 深煎りなら90℃以上でコクを、浅煎りなら85~90℃で軽やかな酸味を狙うなど、温度を見ながら好みを探れる。

【代用可】あるとより楽しめる道具2選

コーヒーミル

引用元:CAFE DE KONA公式サイト

コーヒーミルは必須の道具ではありませんが、こだわりたい人には大きなメリット有り。ただ予算に余裕がない場合は、お店で挽いてもらえるので安心して下さい。
もし購入するなら「まずは手動ミルでコーヒーを挽く楽しさを経験→本格的には電動ミルも検討」の流れが王道。

役割

挽きたての香りを楽しめる

コーヒー豆は挽いた瞬間に香りが放出され、鮮度の高い風味を楽しめます。豆のまま保存すれば酸化を防ぎ、雑味や劣化を抑えられるため、ドリップ直前に挽くことにより、上質な一杯を味わえます。

粒度(挽き方)で味を調整できる

コーヒーミルは粒度を調整できる機能がついており、自分好みの味にカスタマイズが可能。 粗めに挽けばスッキリ、細かく挽けば濃厚と、同じ豆でも味わいが大きく変化します。

種類

手動ミル

引用元:LUKY COFFE MACHINE公式サイト

  • 特徴: 電源不要で手軽に挽きたての香りを楽しめるのが魅力。豆を均一に挽け、2,000~5,000円程度と初心者にも導入しやすい。
  • メリット:静かなので早朝や夜でも気軽に使いやすい。コンパクト。
  • デメリット: 一度に挽ける量が少なく、複数人分を用意するには時間を要する。

電動ミル

引用元:カリタ公式サイト

  • 特徴: スイッチひとつで大量の豆を均一に挽ける。価格は大体5,000円以上。
  • メリット:大量の豆をムラが少なく挽ける。
  • デメリット: 作動音が手動よりも大きい。サイズが大きめの機種が主流。

コーヒースケール

引用元:ELECOM公式サイト

コーヒー豆やお湯の正確な重量と抽出時間を同時に測れるアイテム。ハンドドリップで味のブレを減らすうえで役立ちますが、初心者の方はキッチンスケールとスマホのタイマーでも代用可能です。

役割

コーヒー豆とお湯の量を正確に計測

目分量だと味が変わりやすいが、「豆15g・お湯225g」などレシピ通りに計量すれば、毎回安定した味を再現できます。0.1g単位で測れるモデルも多く、豆の量を微調整して酸味やコクのバランスを整えることが可能に。

抽出時間を管理しやすい

スマホやキッチンタイマーでも代用できますが、スケール一体型なら重さと時間を同時に確認でき、よりスムーズに管理できます。

コスパ良し!おすすめ道具セット

ドリッパー・ペーパーフィルター・ドリップケトルのおすすめを1位・2位・3位のランキング形式でご紹介します。

ドリッパー

項目 メリタ (1位) HARIO (2位) Kalita (3位)
特徴 1つ穴で抽出安定 円すい形&スパイラルリブ 底に3つ穴
価格帯 約520円 約550円 約330円
メリット 味のばらつきが少ない 味の変化を楽しめる デザインが豊富、安定感があり失敗しにくい
デメリット 保温性やや低い 注ぎ方にやや慣れが必要 味の変化幅は比較的小さい

1位:メリタ アロマフィルター

引用元:メリタ公式サイト

特徴
• 1つ穴で抽出スピードが安定。
• プラスチック製なので軽く、割れにくい。
• コーヒーの味がブレが少なく、初心者でも扱いやすい。
• 保温性は低め。

価格帯
• 約520円

おすすめポイント
• 一定のペースでお湯を注ぎやすく、ドリップの練習に最適。

→Amazon販売サイト

2位:HARIO V60透過ドリッパー

引用元:HARIO公式サイト

特徴
• 円すい形で、内側のスパイラルリブにより味の調整がしやすい。
• 抽出が速く注ぎ方で味が変化しやすいので、最初は慣れが必要。

価格帯
• 約550円

おすすめポイント
• 慣れると味の調整をしやすい

→Amazon販売サイト

3位:Kalita 101-D

引用元:カリタ公式サイト

特徴
• 底に3つ穴があり、比較的安定した抽出が可能。
• 台形フィルターを使うので全国的に入手しやすい。
• 円すい型に比べると、お湯の注ぎ方による味わいの変化はやや少なめ。

価格帯
• 約330円

おすすめポイント
• ドリッパー自体の構造がシンプルで、大雑把に注いでも味がまとまる。

→Amazon販売サイト

フィルター

フィルターは、ドリッパーとの形状相性があるため専用のものが多くなります。
今回は1位〜3位までそれぞれ合う組わせで紹介しています。

メリタ (1位) HARIO V60 (2位) Kalita 102 (3位)
特徴 1つ穴用に最適 円すい型 台形型
価格帯 約450円 約620円 約700円
メリット 雑味カット&破れにくい すっきりした味わいが出やすい 雑味をしっかり除去
デメリット 他社ドリッパーだとサイズが合わない場合も V60以外に使えない 円すい型ドリッパーには非対応

1位:メリタ アロマジック FSCミックス

引用元:メリタ公式サイト

特徴
• 厚みがあり破れにくく、雑味をしっかりカット。
• メリタ式以外のドリッパーとサイズが合わない場合がある。

価格帯
• 約450円

→Amazon販売サイト

2位:HARIO V60用ペーパーフィルター

引用元:HARIO公式サイト

特徴
• ドリッパーとのフィット感が高く、抽出効率が高い。
• 通気性が高く、すっきりした味わいになりやすい。
• V60以外には形状が合わない。

価格帯
• 約620円

→Amazon販売サイト

3位:Kalita 101ロシ ホワイト

引用元:カリタ公式サイト

特徴
• 厚みがあり、余計な味のノイズをしっかりカット。

価格帯
• 約700円

→Amazon販売サイト

ドリップケトル

  HARIO (1位) Kalita (2位) HARIO Zebrang (3位)
特徴 細口でコントロール◎ ステンレス製で丈夫 計量メモリ付きドリップポット
価格帯 約4,200円 約9,900円 約1,980円
メリット デザイン性高、扱いやすい 安定感があり長く使える コンパクトで初心者も湯量管理しやすい
デメリット 掃除をやり辛い 持ち手に慣れが必要な場合も 一度に多量は淹れにくい

1位:HARIO V60 ドリップケトル500ml

引用元:HARIO公式サイト

特徴
• 先端の注ぎ口が極細で、初心者でも湯量をコントロールしやすい。
• 洗練されたデザイン。
・継ぎ目が多いため、内面に湯垢が溜まりやすい。

価格帯
•約4,200円

おすすめポイント
• ドリップの感覚がつかみやすいので、最初のケトルに最適。

→Amazon販売サイト

2位:Kalita SS ケトル 700

引用元:カリタ公式サイト

特徴
• 注ぎ口が緩やかなカーブを描いているため、お湯が安定して落ちる。
• 持ち手の形状に少しクセがあり、慣れが必要な場合も。
・価格が高め。

価格帯
• 約9,900円

おすすめポイント
• 安定感があり、アウトドアなどでも使える安心感がある。

→Amazon販売サイト

3位:HARIO ハリオ 計量ドリップポット Zebrang

引用元:HARIO公式サイト

特徴
• HARIOの新ブランド「Zebrang」シリーズのドリップポット。
• 300mlのコンパクトサイズで、メモリが付いているためお湯の量を把握しやすい。
• 一度に大量に淹れるには不向き。

価格帯
• 約1,980円

おすすめポイント
• 計量目盛りがあるので適切な湯量をつかみやすく、湯量管理が簡単。

→Amazon販売サイト

まとめ

ドリッパー・ペーパーフィルター・ドリップケトルを揃えようと紹介しましたが、全てをいきなりそろえる必要はありません。

まずは、
• ドリッパーだけでも変えてみよう
• フィルターを専用のものにしてみよう
• ドリップケトルを使ってみよう

というように、どれかひとつでも興味を持った道具から取り入れてみるのがおすすめです。
実際に使い始めると、同じコーヒー豆でも味や香りが変わり、「あれ、いつものコーヒーがちょっとおいしく感じるかも!」という体験がきっとあるはず。

1位に選んだメリタのドリッパー&フィルター、そしてHARIOのV60ドリップケトルは、初心者でも安定しておいしいコーヒーを淹れやすい定番アイテム。通販で手に入れやすいので、まずは1つ導入して自宅でカフェ気分を味わってみてください。

慣れてきたら2位・3位のアイテムも試して、新たな味や淹れ方の違いを楽しむのも一案です。最初の一歩を踏み出せば、その先は自然と「もっと試してみたい」という気持ちが湧いてくるもの。
ぜひ自分好みのスタイルを見つけて、自宅でのコーヒータイムをさらに充実させてください。

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